はじめに
暗号資産の世界では「有名人が関わっている」「大企業の元役員が立ち上げた」なんて肩書きが踊ります。
「おお、安心だ」と思ったりしてませんか?
はい、僕も6年ほど前はそっち側に立っていました笑。
いや、正確に言うと、普通以上にカモ体質でした。
結論は……はい、あなたの期待通り。
この記事で100人の諭吉さんが旅立ったお話(涙)をしますので聞いてください。
ジャスミー(Jasmy)|未来を買ったつもりが“空気”を買った、詐欺劇場①
見事なまでの釣り文句
- 元ソニー役員が立ち上げ!
- 個人データで健康に貢献!
- テレビ東京のニュースにも取り上げられた!
もう、この三拍子を見せられたら信じない方がどうかしている。
テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」でも紹介されていて
僕なんて「これは日本の未来だ」と勝手に肩入れしていました。
限定購入で焦る僕
さらに「特定インフルエンサー経由でしか買えません」というおまけ付き。
不特定多数に売るわけではなく、ある一人の人間経由でしか買えないというのを
「根拠のない安心感」
にしてしまうと同時に
限定と聞いた瞬間、脳内でサイレンが鳴り響くどころか、買わなきゃ死ぬ病が発症。
迷わず飛びつきました。
現実は…末路
届いたのは「ジャスミークラブ」「クラブシャスミー」からのLINEメッセージ。
「展開をお伝えするのでお待ちください」…これを2年間聞かされ、最終的に既読スルー。
トークンは一度も配られず、価格は0.06ドルが天井。今は0.01ドル前後。
僕が買ったのは未来でも健康でもなく、高い授業料と空気でした。
アマテラス(Amaterasu)|50万円で“詐欺劇場②”を観賞
壮大すぎる触れ込み
「パチンコの◯号機をネット上で再現!球を暗号資産で買い、その手数料をコインで還元!」
僕は思いました。
「なるほど!日本文化の輸出だ!」と。
インフルエンサーも実際にそう言ってましたね。加えて、
「電車乗ってる人見てみてください。みんなゲームしてるでしょ?1円にもならんのに。笑」
これを聞いてめっちゃ同意(禿同)したのを思い出しました。
……はい、ただの思い込みに終わります。
詐欺劇場の幕開け
- 「運営会社が変わりました」
- 「トークン名が変わりました」
- 「前の運営は偽物です」(←これ、今でもよくあるみたいですよ)
通知のオンパレード。僕はその度に個人情報を差し出す“善良な信者”でした。
最終的には音信不通で幕を閉じ、観劇料50万円をお支払い。
つまりはオンラインカジノ未満
今ならわかります。
これはカジノです。ただスタートすることはなく、客が一度も遊べず、胴元が金を持って逃げるタイプの。
そう考えると、逆に珍しい体験をした気がしてきます。
そしてオンラインカジノは違法ですので、スタートされていたりトークンが配られていたら逆に怖いですね。だから結果としては50人の諭吉さんを失ったまでで済んだというのが正しいのかもしれません。
学んだこと
- 有名人の肩書き=僕の財布を開ける魔法の言葉
- 限定販売=僕が飛びつく合図、根拠のない安心感
- 日本文化をテーマにしたスキーム=僕の思考停止スイッチ、根拠のない安心感
まとめ
ジャスミーとアマテラスに投じたお金は二度と戻りません。
でも、そのおかげで「ブランドに飛びつく=財布が空っぽになる」という教科書を、自分の身銭で書き上げることができました。
あなたに伝えたいのはただ一つ。
“ブランドだから安心”と思った瞬間、諭吉さんが「戻らない」団体旅行に出発します。・・・・・・・そして帰ってきません
僕の場合は100人でしたが、あなたの財布からはもっと大人数で旅立つかもしれません。
だからこそ、帰ってこない飛行機なんかに、大事な諭吉さん(もちろん、渋沢栄一さん、津田梅子さん、北里柴三郎さんも)を乗せたりしないように、気を付けてくださいね。
僕が先に、こうなりました、を示しておきましたから。あなたは同じ選択をしないことを祈っています。
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