はじめに|2018年、暗号資産と僕の“アホな出会い”
2018年、僕は暗号資産に手を出しました。
当時のビットコインは1BTC=約50万円。もし1枚持って寝かせていたら今は1700万円。34倍。笑。
でも僕は当然、そのコースには乗れてません。
なぜなら、わざわざ地雷原を選んで爆発させた側だからです。
草コインIPO|「旅行トークン」という幻
僕を惑わせたのは「草コインIPO」。
なかでも「旅行トークン」なるコインが強烈でした。
- ANA、ルフトハンザ、JALが出資(と噂された)
- インフルエンサーのサロンに入会すれば特典配布
──はい、ここで既にアウト。
「大手が絡んでるから安心」という安直すぎる発想で、僕の頭は完全に停止していました。
入会金5万円で“10万円分もらえる”トリック
サロン入会金は5万円。けど、特典がすごい。
- 旅行トークン 5万円分
- ガクトコイン 3万円分
- 日本限定株式トークン 2万円分
合計10万円分!「実質得じゃん!」と完全に舞い上がる僕。
そして決済ボタンを押すときの謎の理屈がこちら。
「クレカで払える=詐欺じゃない」
──ええ、これを本気で信じてたんです。今なら笑えますけど。
上級コースの罠|カモ認定の瞬間
決済後、出てきたのはお約束の「上級プラン」。
- 追加費用:23万円
- もらえるコイン:さらに30万円相当
興奮状態の僕はもちろん二度目の決済。
この瞬間、僕は正式にカモ登録されました。
サロンの空気感|「わらしべ長者」ごっこ
サロンは掲示板+月1のオフ会。コンセプトは「わらしべ長者」。
聞いただけでうさんくさいのに、当時の僕は「これが投資の本質か」と納得してました。
さらに“実在感”で信じ込まされます。
- インフルエンサーに救われた女性(実際にテレビ出演済み)が登場
- Wikipediaに載る投資家の豪邸訪問イベント
はい、バカ正直な僕は「やっぱ本物だ」と確信。
唯一の違和感は、お金が一向に増えないことだけでした。
異変の始まり|沈むコインたち
- ガクトコイン(スピンドル) → 0.0001円レベルで低空飛行(僕調べ)
- 日本限定コイン → 「運営者です」→「実は無関係でした」で終了
- 旅行トークン → 上場直後10倍→あるけど今値段わからず出金方法不明。
もはや鉄板の展開です。
それでも「次こそ」と思ってしまうあたり、人間って愚かです。
サロンの“真の狙い”
旅行トークンも、ガクトコインも、全部前座。
最終目的は「証券型トークン」を買わせること。
「旅行トークン→ガクトコイン→証券トークン→長者」
こんな茶番ストーリーに、僕らは見事に踊らされていました。
結末|画面に残った数字
僕もその証券トークンを購入。
結果、サロンは消え、オーナーとも音信不通。
一応トークンの数字は1.5倍になってます。
でも出金できないので、ただの**「動かない数字」**。
──笑うしかないオチです。
今も続いている“草コインIPO”
さらに怖いのは、このスキームがいまだ現役なこと。
つい最近も、信頼していた人から同じような案件を勧められました。
つまり、今も新しい“僕みたいなカモ”が量産されているわけです。
まとめ|あなたに伝えたいこと
僕の結論はシンプル。
「草コインIPOには絶対に手を出すな」
僕は盛大に焼かれました。
でも、この記事を読んでいるあなたは、笑いながらもこう思えるはずです。
「こいつ、アホだなぁ。でも俺はこのおかげで手を出さずに済みそうだ」
そう思ってもらえたなら、僕の失敗も少しは報われます。
コメント