結論から言うと、破産しました。
はい。
タイトルの通りです。
「浪費癖を持つとマジで困る」の“マジ”の部分、僕はガチで経験しました。
お金が足りないどころじゃなく、ゼロどころかマイナス。
カードは止まり、電気も止まり、最後は僕の理性まで止まりました。
そして迎えた結論は──破産。
まさに「浪費癖の最終章」です。
今回は、その地獄をどうやって自分で掘り進めたのかを、残しておこうと思います。
(真面目な性格に同居していたどうしようもない僕です。。)
財布だけ最先端のミニマリスト
「お金がない」と嘆いていたけど、冷静に考えるとそれなりに稼いでた。
給料もボーナスもちゃんとあったのに、毎月スッカラカン。
なぜかというと、**財布だけが“ミニマリスト”**だったんです。
他は全部パンパン。欲望も、支払いも。
ご褒美という名の出費ブースター
「残業を頑張ったから自分にご褒美」
「ストレスが溜まったから自分を労おう」
──この“ご褒美理論”、万能です。
どんな浪費も正当化できる。
その結果、正当化スキルだけが毎月レベルアップ。
カードの限度額と一緒に、僕の「大丈夫っしょ精神」も上限突破していきました。
クレカの延命治療が始まる
引き落とし日前夜、残高10万円そこそこ。
「まあ大丈夫、別のカードあるし」とキャッシング。
返済のためにまた借りる。
この“バケツリレー”こそ浪費癖の真骨頂。
唯一の問題は、バケツに底がなかったこと。
気づけばボーナスはすべて「返済フェス」へ強制参加。
誰も喜ばない祝日です。
家賃が落ちない恐怖
「残高不足です」──あの通知ほど冷たい言葉はありません。
家賃も光熱費も止まり、
部屋の明かりよりも、心の明かりが先に消えました。
それでもその夜、僕はコンビニでスイーツを買ってました。
「疲れた自分を癒す時間が大事」って。
いや、癒すべきは通帳のほうだったんですよね。
借金で借金を支える、サグラダ・ファミリア式家計
リボ払い、カードローン、消費者金融。
支払いのために借金を作る。
まるで倒壊寸前の建物を“増築”している状態。
崩れるか、倒れるか、時間の問題。
最終的に借金総額は300万円を超えました。
それでも「まだ大丈夫」と言ってた僕。
根拠ゼロ、気合だけ。
浪費癖って、根拠のない自信とセット販売なんですよね。
見栄と承認欲求がタッグを組む
ブランド財布、高級車、SNSの“いいね”。
「羨ましがられる自分」が欲しかった。
でも、“いいね”が増えるたびに、残高が減っていく。
これがいわゆる承認欲求マイニング。
掘れば掘るほど、自分の価値が下がる構造。
今思えば、よくそんな採掘事業を一人で運営してたなと思います。
終わりは静かにやってきた
ある夜、全ての引き落としが止まりました。
電気も消え、音もない部屋。
スマホの光だけが、現実を照らしていました。
「ここまで来たら、逆に清々しいな」
そう笑った瞬間、ようやく理解したんです。
終わったな。
浪費癖って、「お金の問題」じゃなくて「現実逃避の延長線」。
感情を誤魔化すためにお金を使い、
現実を見ないためにまた浪費する。
まさに**“人生という炎上案件”を自費出版**してたんです。
浪費癖の構造と抜け出し方
「お金を使うセンスがある人ほど、人生楽しんでる」
──かつて本気でそう思ってました。
でも実際は、ただのお金のドリップ漏れ。
欲しいものは買えば手に入る。
でも満足は届かない。
浪費癖とは、感情の短距離走。
走り終わってもゴールはなく、また同じスタートラインに立っているだけです。
現実逃避の言い換えカタログ
「必要経費」「自己投資」「付き合い」「経験」
浪費者たちはこの辺のボキャブラリーが豊富。
僕もその一人でした。
でも、本当の“投資”って、自分の誤魔化しを手放すことなんですよね。
“お金が足りない”んじゃなくて、
“自分を誤魔化してる時間が多い”だけ。
ここに気づいた時、ようやく前に進めました。
僕を救った、3つのリハビリ法
- 通帳をひとつにまとめた
お金の流れが見えるだけで浪費の半分は止まる。 - 「欲しい」は3日寝かせルール
3日経てば9割の欲望は自然死します。 - SNS断食
比較が浪費の燃料。スマホを置いたら財布も落ち着いた。
見栄を削ると、生活が軽くなる
浪費癖って、“見栄の重り”なんです。
それを外すと、人生の燃費が一気に良くなる。
高いものを持たなくても、「これで十分」と思える瞬間こそが本当の贅沢。
昔は“人生の燃料=消費”だったけど、
今は“余白=幸せ”です。
承認欲求という高利貸し
僕が本当に買っていたのは“モノ”ではなく“承認”。
浪費癖とは、他人の評価の分割払いです。
しかも金利は高め、延滞不可。
気づいた時にはすべてを失っていました。
結論|浪費癖は「現実逃避の領収書」
浪費癖を持つ限り、人生はレシートまみれになります。
でも、よく見るとそこには“過去の自分”が書かれている。
寂しかった、焦ってた、誰かに見てほしかった。
それを笑って見返せるようになったとき、
浪費は“失敗”じゃなく、“教材”になります。
僕にとって浪費癖とは、人生最大の授業料でした。
そして、その授業料の支払いが終わった日──
ようやく、破産から本当の再スタートが始まりました。
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