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(誰にも言えなかった)僕が結婚を半分あきらめたキッカケも借金からだった

僕自身のこと

結論:借金なんて、絶対にダメ。恋愛まで壊れるから。

結論から言います。借金なんて、絶対にダメです。
お金の失敗? いや、そりゃ反省しましたよ。でもね、もっと深刻だったのは、恋愛とか結婚とか、人生で一番大切な「人と一緒に生きる未来」まで、自分で潰してたってことなんです。

「借金と恋愛って関係ある?」って思ったそこのあなた。──あります。めちゃくちゃあります。
なぜなら、借金ってやつは“お金”だけじゃなくて、“自信”も“未来を描く力”もぜんぶ根こそぎ持っていくからです。

そして僕は、その泥棒に、人生の一番大切な選択肢まで盗まれました。自分の手で、ですけどね。


借金がダメな理由は、「選択肢が狭まる」からだ

借金がダメな理由って、実はめちゃくちゃシンプルです。
選択肢が減るんです。 しかも、気づかないうちにどんどん。

たとえば結婚を考えるとき、借金があると選択肢はたった2つ。
「相手に秘密にして背負い続ける」か、「正直に話して一緒に背負ってもらう」か。

……どっちもしんどいでしょ?

秘密にすれば、嘘を抱えたまま一緒に生きることになるし、
話せば話したで、「こんな負担を背負わせていいのか」と自己嫌悪がつきまとう。

本来なら「2人でどんな未来を選ぼうか」とワクワクできる場面で、
「この借金、どうする?」という“余計な選択”ばかり増えるんです。

つまり、借金とは「未来の幅」を勝手に狭める存在です。
お金だけを先取りしているつもりが、実は人生の選択肢まで前借りしている──これが僕が痛感した一番大きな現実です。


マッチングアプリ“しか”選べなかった現実

僕自身、彼女がいない期間のほうが圧倒的に長いですし、他の記事でも書いたとおり、優しいだけが取り柄の養分キャラでした。
だから、彼女探しといえばほぼマッチングアプリ一択。それこそ10年近く、ひたすら知らない女性とマッチングしてはやり取りしていました。

今振り返ると、この時点ですでに負けていたと思います。
だって、「まったく知らない人とアプリで出会う」という選択肢しか選べていなかったんですから。

もし借金がなく、ある程度の貯蓄があったなら──
「大切な友達に女性の友人を紹介してもらう」という道も、普通に考えられたはずです。
でも、僕にはできなかった。なぜかって? 借金があって、誰にも言えなかったからです。

たとえ紹介で出会ってゴールインできたとしても、その後に「借金が原因で破局しました」なんて展開になったら……。
その女性だけでなく、紹介してくれた友人にも泥を塗ることになりますよね。
そう考えると、「紹介」という選択肢は最初から封印せざるを得なかったんです。

そう、借金って、「現状より悪くなる未来」を避けるために選択肢そのものを自分で潰すようになるんです。
結果、僕の恋愛市場は「アプリで知らない女性を探す」という一本道だけに絞られていました。──これが“選択肢が狭まる”の、まさに実例です。


借金があると「未来の話」なんて、笑えない

借金まみれの生活って、想像以上にせせこましいです。
将来の夢? 5年後の計画? そんな高尚な話をしている暇なんてありません。僕がしていたのはせいぜい「今月あと何日で給料日だっけ?」とか「この支払い、リボにすればワンチャンあるか?」みたいな、未来じゃなく“延命”の話でした。

恋人がいた時期もありましたよ。でも、「結婚」とか「子ども」とか、そういう未来の話をされると、心の中でサイレンが鳴るんです。

「はい出ました〜その話、僕には関係ありませ〜ん」って。

本気で向き合う資格なんてないと、自分で勝手に決めつけて、逃げ回ってました。まるで借金を隠して生きてる怪しい商人みたいな気持ちで。


1万円の食事が、僕には「返済1万円」に見えていた

借金があると、デートすら地獄です。
普通の人にとっての「1万円のディナー」は、楽しい思い出の一部でしょう。でも僕には、それが「返済1万円」に見えてました。ロマンチックな夜景も、僕の目には残高の数字にしか映らなかった。

そして、プレゼントひとつ渡すたびに「これで今月の支払い大丈夫かな…」と頭の中で電卓を叩いてる。
相手は笑顔なのに、こっちは内心ずっと家計簿。そんなデート、誰が楽しめるんですか。

そのうち誘うのも怖くなって、「こんな状態で人と付き合っていいのか」と、自分から距離を置き始めました。
──いや、「置き始めた」じゃないな。「置かざるを得なかった」が正解です。


「バレたら終わり」だと思ってた時点で、もう終わってた

恋愛って、信頼が大事じゃないですか。
でも借金があると、それが一気に難易度ハードモードになります。「もし知られたら軽蔑されるかも」という恐怖が、常に心の中で暴れ回っているんです。

だから、本音を話せない。本音を話せないから、距離が縮まらない。
それでいて、「あの人とはご縁がなかった」とか勝手に理由をつけて終わらせる。

……違うんですよ。ご縁がなかったんじゃない。僕が借金と一緒に、自分のチャンスまで潰してただけなんです。


僕は「向き合わなかった結果」、本当に終わりかけた

「借金がある=人生終了じゃない」──それは本当です。
でも、僕みたいに**向き合わなかったら、本当に終わります。**これは脅しでもなんでもなく、経験談です。

当時の僕には、まじで余裕なんてありませんでした。
彼女探しはほぼマッチングアプリ一択で、10年近く続けていましたが、成約率なんてざっくり10%程度。
マッチした時点で、もう精神的にヘトヘト。加えて借金も抱えている。つまり、**脳みそのキャパが「いらないものでパンパン」**なんです。

借金の不安とマッチング疲れが常に居座っている状態で、「現実と向き合う」なんて高度なことができるはずがない。
むしろ「向き合う」という言葉そのものが、余計なストレスとして頭の中に侵入してくる。完全な負の循環です。

そういう状態でデートに行っても、楽しめるはずがありません。
会っている最中はなんとか笑っていても、家に帰れば暗い感情が押し寄せるし、会っていない時は「この先どうせダメなんじゃないか」と未来がどんどん灰色になっていく。

結果、「現状に蓋をする」という一番ダメな選択に走ってしまいました。
「見なかったことにすれば、なんとかなる」と信じたくて、封筒は開けず、通帳は見ず、支払いの話題も避ける。
そして、脳が疲れ果てたその隙間に、「今すぐ稼げる!」系の怪しい商材の広告が入り込んできて、「これやらなきゃ!」と借金を増やしてしまう。──地獄へのエスカレーターです。

今思えば、僕が失敗したのは「借金があったこと」ではありません。
借金と真っ向から向き合うキャパを自分で奪っていたことです。
自分の脳のリソースを“負の感情”に食いつぶされるままにしていた。だから、冷静な判断ができず、抜け出す道も見えなかったんです。

もし、もっと早く立ち止まって、ひとつずつ現実と向き合っていたら──。
きっと恋愛や結婚の可能性まで、自分で潰すことはなかったと思います。


おわりに:「選択肢を奪われない生き方」を選ぼう

あなたは僕のようにこんな風になってはダメですよ。僕はもう引き返せない年齢になりつつあるので、ほぼ諦めています(笑)

結局のところ、借金が一番タチ悪いのは、人生の選択肢を勝手に削っていくところです。
恋愛でも、結婚でも、本来なら「やる・やらない」「一緒に進む・別々に進む」と自由に選べたはずなのに、「借金があるから無理」「相手に背負わせるのは悪い」といった“狭い選択肢”の中でしか考えられなくなる。

僕が失敗して学んだのは、「お金を借りた」こと自体ではなく、「未来まで借金の条件で考えるようになっていた」ことでした。

未来は、広げることもできるし、勝手に狭めることもできます。
その分かれ道の一つが、「借金とどう付き合うか」なんだと、今でははっきり言えます。

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