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所有か体験か?仕分けなかった僕の末路は、破産とゴミの山だった

僕自身のこと

はじめに:結論、破産して詰みました

最初に言っておきます。僕は、破産しました。
「心の底から欲しいもの」と「そうでもないもの」を区別できず、全部を手に入れようとした結果、何ひとつ手に入らず、最後にはすべてを失ったのです。

その過程で僕が学んだのは、「欲望の仕分けができない人間は、お金の流れを暴走させてしまう」という、痛すぎる現実でした。


“本音の欲望”と“見栄の欲望”を混ぜたのが始まりだった

当時の僕は、自分が本当に欲しいものと、ただの見栄や一時の憧れからくる欲望を、まったく仕分けできていませんでした。

  • 本音の欲望:「自由な時間」「心の余白」「自分の力で稼ぐ力」
  • 見栄の欲望:「高級車」「ブランド服」「“成功者っぽい”自分」

この2つを同じように追いかけ、「全部あれば幸せになれる」と信じ込んでいました。でも、現実は真逆でした。


「なくても困らないもの」に大金を注ぎ込んだ

特に厄介だったのは、“それほど欲しくないもの”のほうが派手で刺激的だったことです。
SNSで見たきらびやかな生活や、高級車に乗る成功者の姿を見るたび、「自分もそうなりたい」と思い込み、借金してでも手に入れようとしました。

  • ローンを組んで買ったSUVは、破産したとともに持って行かれました
  • 見栄で買ったブランド服は、やがてクローゼットの奥でゴミ同然になりました

さらに厄介なのは、形のない「見えないゴミ」たちです。
高額情報商材や“成功メソッド”と称するセミナー、承認欲求だけで取った資格…。今ではどれも使い道がなく、僕の中の「無用なキャッシュデータ」として積み上がっているだけです。


「所有したい」と「体験したい」を仕分けなかった代償

欲望を仕分けられなかった僕の典型例が、「車」にまつわる話です。

たとえば「〇〇という車に乗りたい」と思ったとき、それが「所有したい」のか「乗ってみたいだけ」なのかで、行動とお金の流れはまったく違ってきます。

僕はそこを完全に混同していました。
5年前まで、僕は「欲しい車リスト」を100台以上も書き出していましたが、「所有したい車」と「一度乗ってみたい車」の違いがわからず、すべて「買わなければ」と思い込んでいました。

その結果、

  • 車 → ローン
  • 家電 → カード払いが当たり前に
  • 支払い → 2回、3回分割
  • さらには → ボーナス払い、リボ払いへと進行

こうして借金は雪だるま式に膨れ上がり、破滅への道を一直線に進んだのです。


本当は「乗ってみたいだけ」だった

転機は、目標だったポルシェに乗ったときでした。

「あれ? 乗るだけなら所有しなくてもいいのでは?」

この気づきは衝撃でした。
“乗ってみたい”だけなら、カーシェアやレンタカーで十分。しかも、ガソリン代や駐車場代などの維持費も圧倒的に安く済む。

それに気づいてから、僕はもう5年半、車を所有していません
今は駅前の快適な場所で暮らし、必要なときだけカーシェアで車を借ります。支出は劇的に減ったのに、乗りたい車には以前より多く乗れているのです。

本音を言えば、「破滅する前に気づきたかった」です(笑)


「全部追いかける」は、人生を分散させる

“本音の欲望”と“なんとなくの欲望”を両方追いかけると、時間・お金・エネルギーが分散し、どちらも中途半端になります。

  • 投資 → 借金だけが残る
  • 仕事 → 本質的なスキルが育たない
  • 人間関係 → 本音ではない付き合いが増えて疲弊する

僕の破産は、この「中途半端の積み重ね」が引き起こしたものでした。


教訓:「若いうちは経験にお金を使った方がいい。ただし、“予算の範囲内で”」

「経験は財産だ」という言葉は間違っていません。
ただし、それは**“今の自分の予算の範囲内で”**という条件付きです。それを外すと、それは経験ではなく「未来へのツケ」になります。

予算の範囲内で挑戦するには、「計画」と「準備」が欠かせない

僕なら今なら、こうします:

  • まずは 100万円 を目標に貯めてから動く
  • その中で経験や挑戦に使うお金を配分する
  • 残すお金と使うお金の線引きを明確にする

そして、自力で100万円を貯めることには、大きな利点があります。

  1. 選択肢が増える:「やらない」という判断も冷静にできるようになる
  2. 守りたい感情が芽生える:自分で積み上げたお金は“なんとなく”では使わなくなる
  3. 余裕が生まれる:焦りが消え、結果として無駄遣いしづらくなる

ローンで手に入れたお金では、この「冷静さ」「選択肢」「守る意識」は育ちません。


ローンは「癖」になる。未来の自分を食いつぶす習慣

ローンは一度使うと、未来のお金を前借りすることへの抵抗がどんどんなくなります。
僕も最初は「今だけ」「一度だけ」と思っていましたが、気づけば「次も借りればいい」と感覚が麻痺し、お金に対してだらしない考え方が定着していました。

その“習慣”が、破産への一本道を作っていたのです。


本当の経験は、“身の丈”の中で積み重ねるもの

経験にお金を使うこと自体は大切です。
でも、それは**「今あるお金」でやる」こととセット**でなければ意味がありません。

  • 身の丈の範囲内で
  • 計画のもとで
  • 借金ではなく「準備したお金」で

この3つが揃ってこそ、経験は「未来への資産」になります。
どれか1つでも欠けると、それは「未来への借金」になります。


まとめ:「全部欲しい」は「全部失う」の前兆

“所有したい”と“体験したい”を仕分けなかった僕は、ローン沼を転がり落ち、破産して、手元には「ゴミ」と「無駄なデータ」しか残りませんでした。

でも、もし今のあなたがまだ間に合うなら、どうか覚えておいてください。

👉 「全部欲しい」は「全部失う」のサインです。
👉 「予算の範囲内で」挑戦するだけで、人生はまったく違う景色になります。

僕は破産してようやくその意味に気づきました。
どうかあなたは、僕のように“破産という経験”をしなくても済むように、この話を選択の参考にしてみてください。

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