記事内に広告が含まれています。

お金を欲しがった理由、どうやって?を追い続けて破滅したのが僕です笑

僕自身のこと

恩人の一言が胸を撃ち抜いた朝

「お金持ちになれる人 → “なぜ?”が強固」
「お金持ちになれない人 → “どうやって?”ばかりを気にする」

ある朝、僕が毎日欠かさず聴いているライブ配信の中で、恩人がこう言いました。
その言葉が、胸にズドンと突き刺さったんです。いや、刺さったというよりも、「ああ、それ、僕じゃん」としか言えませんでした。

10年前から去年までの僕は、まさに“お金持ちになれない人”の典型でした。
「どうやって稼ぐか」「どうすれば儲かるか」ばかりを追い続け、そして2度も破滅しました。
しかもそれは、特別なバカな行動をしたわけでもなく、誰もがハマりやすい思考の罠の中で、です。

だからこそ今、僕はこの言葉を忘れないように、こうして文章として残しておこうと思いました。
そして同じように“どうやって”ばかりを追いかけてしまっている誰かが、ここから抜け出すきっかけになればと願っています。


「なぜお金が欲しいのか」すら考えなかった10年

僕が「お金が欲しい」と強く思い始めたきっかけは、とても単純でした。

それは、社畜のような毎日にうんざりしていたからです。
毎日毎日、上司や客先に「すみません」と頭を下げ続け、自分の人格が削られていくような日々。
給料は上がらず、将来が見えず、ストレス発散と称して給料日は一瞬で消える。
残るのは、また翌月まで同じ毎日の繰り返し。

「このままで人生が終わるのか…?」
「一生、謝ってるだけで死ぬのか…?」

そう思っている時に、SNSやYouTubeで“自由そうな人”が目に入ってくるんです。
好きな場所へ行き、好きな仕事をして、僕の何倍もの収入を得ている。
その姿を見て、僕はただただ羨ましがるだけでした。

そんな日々を繰り返すうちに、僕の思考はどんどん偏っていきました。

「どうすれば抜け出せるのか?」
「どうやって稼げばいいのか?」
「どうやったらああなれるのか?」

“なぜお金が欲しいのか”を考えることなく、“どうやって”だけを考える脳になっていたんです。


「どうやって」に囚われて狂っていった僕の行動

そして僕は、行動し始めました。
今振り返れば、それは「やみくもに稼ぎ方を探す」だけの行動でした。

① 仮想通貨サークルに高額入会

最初に手を出したのは、仮想通貨(暗号資産)のサークル。
「これから上場する草コインを事前に入手できる」「入会金以上の価値が返ってくる」という謳い文句に惹かれ、35万円ほどを支払って入会しました。

でも、結果は散々。
もらったトークンは値上がりするどころか、いつまで経っても動かない。
「次こそは」と追加で買わせようとしてくるだけで、利益など一度も出ませんでした。

それでも僕は止まりませんでした。
なぜなら、「次こそは“正しいやり方”を見つけられる」と思っていたからです。


② 錬金術を求めて海外旅行代理店MLMへ

仮想通貨では「いつ増えるかわからない」という不安が残り、僕はもっと即効性のある“錬金術”を探し始めました。
そのときに出会ったのが「海外旅行商品の代理店になるMLM(マルチ商法)」です。

「これは動けばすぐに収入になる」と信じ、150万円を投じて5店舗分の代理店権利を購入。
「努力すれば月収100万円も夢じゃない」という言葉を信じた僕は、友人知人に声をかけまくりました。

結果、どうなったか。
現実はそんなに甘くなく、思ったように人は集まらない。
「頑張ってるのに成果が出ない」というストレスが募っていきました。


③ 人間関係を排除したくてFXスクールへ退職金全額投入

そして最後には、人間関係という“変数”そのものを嫌いになっていました。
「もう人に頼らず、自分だけで完結する稼ぎ方がいい」
そう考えて僕が選んだのは、FX(外国為替取引)です。

「プロのトレーダーから学べば勝てるようになる」と信じ、最高ランクのFXスクールに入会。
入会費は300万円。会社を辞めたときの退職金の全額です。

しかし、結果はまた同じでした。
知識は増えても、肝心のお金は増えない。
むしろ資金は減り続け、心はどんどんすり減っていきました。


破滅は、静かに、でも確実にやってきた

こうして“どうやって”ばかりを追い続けた結果、僕の人生は静かに崩れていきました。

支払いは膨らみ、ローンは返せず、生活はどんどん破綻していく。
気づけば貯金は消え、借金だけが残り、僕は2度の破滅を経験することになりました。

「こんなはずじゃなかった」
「もっとちゃんと考えていたつもりだった」

そう思っても、もう遅い。
破滅という現実は、僕に“なぜ”を考えなかったツケを突きつけてきました。


すぐ稼ぎたい人ほど、「どうやって?」の罠に「深く」ハマる

これは、僕が特に強く伝えておきたいポイントです。

「すぐに稼ぎたい」「早く結果を出したい」という気持ちが強ければ強いほど、人は“なぜ”ではなく“どうやって”に引っ張られやすくなります。
しかもその“どうやって”は、冷静な戦略ではなく、焦りと不安が作り出した“近道”の幻です。

僕もまさにそうでした。
「もうこんな生活嫌だ」「すぐ抜け出したい」と思えば思うほど、目先の儲け話に飛びついてしまう。
「月50万円すぐに稼げる」「放置で自動で増える」そんな言葉を聞くと、「これだ!」と思い込んで、ろくに中身も見ずにお金を投じてしまう。

そして、ここにもう一つ大きな落とし穴があります。
それは、「反省が新たな失敗の呼び水になる」というものです。

1つ失敗すると、たいていの人は反省します。
「次はここを気をつけよう」「ああいう仕組みは危ないんだな」と学んだつもりになります。
でも、その“反省”がクリアされたように見える新しい商品が現れたとき――たとえば前回の弱点を補強したような新しい仕組みや、より洗練された言葉が並んでいたとき――人はこう思ってしまうんです。

「これは前回とは違うはずだ。今回はちゃんと反省を活かせているはずだ」と。

そしてまた手を出す。そしてまた失敗する。
気づけばこのループが繰り返され、破滅への加速はさらに速くなっていきます。

この構造の厄介なところは、“真面目な人ほど”陥りやすいという点です。
ちゃんと反省して、ちゃんと改善しようとする。その誠実さが、皮肉にも次の落とし穴への一歩になってしまうんです。

そして正直に言うと、これは“過去の僕”だけの話ではありません。
今の僕でも、この構図に再び足を踏み入れてしまう可能性はあると感じています。

最近の情報商材の話を耳にすると、「これは前とは違うんじゃないか」「もしかしたら今回は本物かもしれない」と、あの頃の感覚が頭をもたげてくるんです。
そしてそれは、決して僕だけではありません。

毎朝言葉を届けてくれるあの恩人のライブでも、「情報商材を買ってしまいました」というコメントが頻繁に流れてきます。
そして、そのたびにみんなが叱られています。「“なぜ”を考えずに手を出したら、また同じ道をたどるぞ」と。

つまり、「どうやって?」だけで動くマインドは、放っておくと何度でも顔を出すのです。
だからこそ、僕は今、「なるべくそういうものに近づかなくても済む環境を、自分の中につくっておくことが大事だ」と強く感じています。

“見るだけで気になってしまう”ような場所や人との距離を取る。
“すぐ稼げる”という言葉を聞かずに済むように情報の入口を選ぶ。
それだけでも、破滅への道から自分を遠ざけることができるのだと、今は実感しています。


「なぜ」を持たずに走ると、人は迷子になる

この経験から僕が学んだ一番大きなことは、「“なぜ”がないままお金を追うと、必ず迷子になる」ということです。

僕はずっと、「お金があれば幸せになれる」と信じていました。
でも、それは違いました。
**「なぜお金が欲しいのか」**を考えていなかったから、どんなに手段を探しても、どこにもたどり着けなかったんです。

“どうやって”は地図のようなものです。でも、“なぜ”がなければ、目的地は存在しません。
地図だけ握って、行き先も決めずに走り回っていたのが、当時の僕です。


「稼いで何をしたいのか」を書き出すようになった今

今の僕は、「稼ぎたい」と思ったとき、必ず紙に書くようにしています。

「お金を稼いで、何をしたいのか?」
「どんな人生を送りたいのか?」

それを書いていくと、僕の本音はとてもシンプルでした。

――好きなときに、自分の一番好きな車や列車に乗って、好きな場所へドライブに行く。
――そしてそれを、親友や一緒にいて楽しい仲間と共有する。

僕にとって、お金はそのための“土台”であり“道具”なんだと気づきました。
この「なぜ」を大切にするようになってから、僕は初めて、数百万円単位で資産を残せるようになってきたんです。

「どうやって」ばかりに囚われていた頃には、考えられなかったことです。


「なぜ」は僕を破滅から救った盾

“なぜ”があると、お金の使い方も稼ぎ方も変わります。
「これは本当に自分の“なぜ”とつながっているか?」というフィルターができるからです。

  • 一発逆転の誘惑に乗らなくなる
  • 他人のペースに流されなくなる
  • 続ける理由が明確になる

逆に、“なぜ”がなかった頃は、簡単に他人の言葉に心を持っていかれました。
「これで稼げる」と聞けば反射的に飛びつき、「この方法がすごい」と言われれば疑わず信じる。
それが、破滅へ向かう最短ルートでした。


お金はゴールではなく、人生の道具である

僕は「お金を欲しがって、どうやってばかりを追い続けて、破滅した人間」です。笑
でも今は、「お金は人生の主役じゃない」と心から思えるようになりました。

お金は人生を形づくるための土台であり、自分の大切な人や大切な時間を守るための道具です。
だからこそ、“なぜ”という軸がなければ、いくらお金があっても満たされないし、増やすことすらできません。


まとめ:「なぜ」を持たずにお金を追うと、人生は迷子になる

「お金が欲しい」という気持ちは、誰にでもあるものです。
でも、その奥にある“なぜ”を見つめなければ、僕のように道を踏み外します。

「なぜ欲しいのか」
「そのお金で何をしたいのか」
「どんな未来を選びたいのか」

それをはっきり言語化できていれば、たとえ道が遠回りでも、必ず前に進めます。
僕は“なぜ”を見失って破滅しましたが、“なぜ”を取り戻して、今また立て直しています。


教訓:「なぜ」があるお金は、人生を豊かにする。「なぜ」がないお金は、人生を壊す。


おわりに

「お金を欲しがった理由、どうやって?を追い続けて破滅したのが僕です笑」
このタイトルのとおり、僕は“どうやって”だけで突っ走って破滅した張本人です。

でも、破滅したからこそ、今は“なぜ”を大事にするようになりました。
そしてその“なぜ”が、僕を破滅から救い、未来へ向かわせてくれています。

あなたにも、ぜひ一度立ち止まって考えてほしいのです。
「どうやって」ではなく、「なぜ」を。
それが、破滅を避け、人生を本当に変える第一歩になると、僕は心から信じています。


今日の一行まとめ:「“なぜ”がないお金は、必ず迷子になる。」


📌 この記事の本質
僕は「お金の稼ぎ方」を間違えたのではなく、「お金との向き合い方」を間違えていた――そう気づけたことが、最大の財産です。

コメント