転職失敗談 #03 年収が上がるだけではダメだった

転職失敗談シリーズ

面接時での人間関係を見極められなかった結果、信頼が崩壊していった話


結論

この転職の失敗は──
面接時に職場の人間関係を見極められなかったこと転職戦略の甘さ、そして会社側への主導権明け渡しです。
入社前から違和感のサインは出ていたのに、「焦り」と「希望的観測」で見過ごし、その結果、人間関係も信頼も崩壊していく職場に足を踏み入れてしまいました。


戦略面での失敗:次を決めずに退職

第2社目を辞めた時、僕は次の転職先を決めていませんでした。
この無計画な転職は、条件や環境よりも「とにかく採用されること」を優先してしまい、冷静な会社選びができなくなります。
結果として、人間関係や職場文化の見極めをおろそかにし、後の信頼崩壊につながりました。


面接・見学での違和感

最終面接では、後に直属の上司となる人物が頓珍漢な説明をし、別の面接官から叱られる場面を目撃。
現場見学では、和式トイレ、空調が効かない廊下、昭和感満載のドア──違和感だらけの環境。
さらに内定まで1か月以上放置されるルーズさもありました。
本来なら転職失敗を避けるために辞退すべきサインでしたが、この時の僕は精神的に追い詰められ、全てを「まあいいか」で流してしまいました。


入社初日から感じた職場崩壊

初日、案内されたのは薄暗く無人の部屋。
上司は当欠、社員も9時半過ぎにぞろぞろ出社、席すら足りない状態。
後で知ったのは、上司と役員によるモラハラで3人が出社拒否中、資料は個人持ち、僕は管理職待遇ゆえに孤立させられる構造でした。
この時点で職場の人間関係も信頼も成り立っていなかったのです。

それからは、いきなり四面楚歌状態であからさまな「潰し」の日々が続きました。


クレーム攻撃と派閥文化

何とか業務を進めても、他部署の部長クラスから「君、〇〇社にいたんでしょ?それぐらいできてくれないと困るよ」という嫌味交じりのクレームが連発。
礼も感謝もなく、派閥に属さない人間は徹底排除。
直属の上司も、自分が叱られると僕に仕事を丸投げ。
人間関係の悪化と信頼崩壊が加速していきました。


約束破りと将来性ゼロ

2か月もすると、入社時の約束が次々破られます。

  • 転勤は「なし」のはずが、突然の地方転勤話
  • 残業は無制限、39歳で月100時間超え
  • 決算状況は面接時と別物で、将来の黒字化は絶望的

業界の厳しさは理解していましたが、対策ゼロの姿勢にモチベーションは完全に消えました。


限界と退職

3か月後、僕は外国人の直属上司にこう告げました。
「I Will Leave This Office from tomorrow.」
半年足らずで退職し、短期離職という形で転職失敗の代償を支払うことになりました。

ここでも次を決めずに短期離職したという事実だけが残り、後に苦労することになります

でも、ここで退職を選んだことは全く後悔していません。離れないと潰れていた。


この失敗から学んだこと

  1. 面接・見学での違和感は、必ず確認すべき
  2. 転職先の人間関係と信頼の有無は最優先で見極める
  3. 次を決めずに退職すると、条件交渉も見極めも甘くなる
  4. 約束を破る会社は、他の面でも必ずほころびが出る
  5. 信頼が崩壊した職場は、どれだけ頑張っても報われない

転職失敗は「条件の悪さ」だけでなく、人間関係や信頼が崩壊していく過程から始まります。
第3社編は、その現実を痛感した記録です。

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