はじめに
大金は来ないのに、信用だけ先に消える。
確かに投資に関しても先出しではあるのですが、質の悪いMLMや紹介系のビジネスって、この構図だと思います。
最近、お付き合いで、とあるセミナーに行きました。
……というより、行ってしまいました。
曖昧な誘い文句で呼ばれて、
実際に行ってみたらMLMセミナーだった、というオチです。
まあ、この流れ自体は珍しくないと思います。(僕にとっては)
ブラインド勧誘みたいなものは論外ですが、
もし仮に行ってしまったとしても──
その場で冷静に判断できる人でいてほしい。
今日は、僕がそれを出来なかった側だったころの話を思い出したので書きます。
これを読んでくださっているあなたは、そんなセミナーに行かずに僕の体験を
笑い話、反面教師からの学び
にしてくださったら嬉しく思います。
そして出来れば──
「自分はここまでバカじゃない」と安心して終わってください。
僕はそこまでやりました。
600億円という数字が出てきた
その日提示されたビジネスは、
暗号資産取引に関係するものでした。
登壇者はこう言いました。
「現在、600億円を集めています」
この600億円を元手に取引所を開設し、
そこに集まるユーザーの売買手数料を
出資者で山分けするというスキーム。
さらに続きます。
運営者は──
某大学首席卒業。
某超大手企業の最年少役員。
金融資本に搾取されない世界を作る思想家。
そしてこう締める。
「出資者には専用ウォレットを渡します」
そのウォレットの価格帯がこちら。
- 300万円
- 200万円
- 50万円
- 30万円
- 5万円
……とまあ、こんな感じ。
要するに、この“お財布”を販売して
紹介で広げていくMLMでした。実態は。
6年前の僕なら買っていた
正直に言いますね。
6年前の僕だったら──
多分、30万円のやつ買ってました。
※だからあなたは近づいちゃダメです
だって、登壇者って話が上手いんですよ。
MLMで人前に立つ人、基本トークが異常に強い。
熱量、スピード、成功談、限定感。
冷静に計算する時間を与えないまま、
「すごそう」で判断させてくる。
僕も過去にいろんなセミナーに出て、
コツコツ散財して、
総額1000万円以上払いました。
アホですよね。
本当にその通りです。
なぜ払ったのか?
理由はシンプルでした。
大きな数字の意味を考えなかったから。
600億。
月利◯%。
配当。
これを流れるように頭に入れて、
「すげーなー」で終わっていた。
でも、ここが一番危ない。
だから僕は今、
必ず数字を分解します。
600億円を縮尺変換してみる
600億円と聞くと、
現実感が吹き飛びます。
なので、縮尺を落とします。
例えば──
- 日本人約1.2億人で割ると、1人500円
- 100人で割ると、1人6億円
ここまで落とすと、
急に現実味が出ませんか。
そして僕が怖いのはここ。
6億円を一時的に触れる立場の人間が生まれる
という構造です。
人間のインセンティブが変わる金額
6億円って、
個人の人生が変わる金額です。
つまりここに、強烈な誘惑が生まれる。
- 計画通り運営する
- 途中で頓挫する
- 責任を取る
- 消える(→100人の人間が6億というお金を手に入れ人生好転するかも)
断言はしません。
でも、
人間のインセンティブとして“消える”が選択肢に入る規模
だとは思っています。
だって6億円が手の上にあったら、真面目に働き続ける理由が一瞬で揺らぐから。
そしてMLMは「紹介」が始まる
ここからが本題です。
このビジネスは、口コミで広がります。
つまり──
友達を誘う構造。
もし仮に、その案件が”消える”の結末になったら?
あなたは──
- お金を失う
- 友達を失う
- 被害者でもあり加害者でもある
三重苦です。
僕はそれをやりそうになっただけで友達が消えた
6年前の僕は、とあるMLM代理店の権利を買った時から
友達を友達として見られなくなりました。
「この人なら買ってくれるかも」
そういう目線が一瞬でも入ったら、
関係性は変質します。
結果どうなったか。
お金は増えない。
友達は減る。
そして気づいた時には──
大金はまだ1円も手にしていませんでした。
直接紹介しなくても、僕がヤバいことをやっている、と広まったら最後です。
結論|失う順番を間違えないでほしい
想像してみてください。
久しぶりに会った友達に、
「最近どう?」ではなく
「この案件どう?」と切り出す自分を。
相手の表情が一瞬固まる、あの空気。
あれが積み重なると、
もう昔みたいな関係には戻れません。
ビジネスの損失は数字で見えるけど、
人間関係の損失は後から静かに効いてきます。
もし本当に、億単位のお金が入ってくるなら、
その時に人間関係をどうするか考えればいい。
でも現実は逆です。
お金は来ない。
信用だけ先に消える。
だから僕は今、こう言います。
友達を失う覚悟をするのは、大金を手にしてからでも遅くない。
そして──
そこまで行ける話は、ほぼ存在しません。
だから、そんなセミナーに行く必要は全くありませんし、友達をお金に変える場所には近づいてはいけません。
ここまで読んで「こいつアホすぎるだろ」と思った方へ。
まだ序の口です。

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