MLM失敗体験記第0話。導入。そもそも何で?
まず最初に、ひとつだけ伝えておきたいことがあります。
僕は、サイトの中にあるいわゆる「シリーズ構成もの(第○話〜最終話)」みたいなスタイルが好きではありません。
なぜなら、起業系インフルエンサーが**高額なサロンや教材を売るためによく使う“手口”**だと感じているからです。
ストーリーを分けて小出しにして、最後に「答え合わせ」と称して有料商品に誘導する――
そんな流れを、僕はたくさん見てきました。
そんな感じで、怪しさがありましたら申し訳ありません。
でも、それぐらいMLMには、人生の貴重な数年もの時間を無駄にした恨みもあり、これを読んでくださる貴方には選んでほしくない選択肢ですので、体験したことをすべて残し、得られた教訓や、失敗の先人(先敗、パイセン)として、あなたのブレーキとして機能できればうれしいと思います
■ 僕の結論:MLMには絶対に関わらない方がいい
まず最初に、僕の持論をはっきり書いておきます。
MLMには絶対に関わらない方がいい。
…この体験記は、その結論に至るまでの、僕自身の記録です。
でもね。
そんな僕自身が、なぜ何度もMLMに関わってしまったのか?
その理由を、まずこの「第0話」で話しておきたいと思ったんです。
■ 会社員生活に限界を感じていた
僕はエンジニアとして、設計職を10年やっていました。
毎日毎日、誰かに怒られ、嫌味を言われ、時間を奪われ、
サービス残業をしても報われない。
ようやく11年目で部署異動が叶ったものの、
今度は会社の業績が傾き、昇給も止まりました。
転職しても状況は悪化。
さらに転職しても、なぜか最初の職場のような人間関係が再現された。
どこへ行っても、僕は「居場所がない」と感じていました。
■ 自分のこともどんどん嫌いになっていた
そして、自分のこともどんどん嫌いになっていった。
暴飲暴食。
ストレス。
写真に写る自分は、腹が出て髪も薄くなり、
夏は体臭が気になり、掃除する暇もなく部屋も汚い。
服はこだわってるつもりでも、似合っていない。
見た目に全く自信が持てなくなった。
■ それでも、彼女は欲しかった
そんな身なりでも、彼女は欲しいとは思っていた。
マッチングアプリは何年もやっていました。
30人に1人くらいはマッチングして、デートまでは行けることも稀にある。
でも、大体1〜3回で終わってました。
ちょうど海外出張が増えていた時期で、
やり取りしていた女性に「ごめん、海外出張行くわ」って送ったら、
帰ってきた頃にはブロックされていたり。
別の男性に取られていたり。
仕事もうまくいかない。恋愛もうまくいかない。
自分も嫌い。
でも変わりたい。
そう思っていました。
■ エステに300万円、それでもまだ足りなかった
そんな時、とあるエステサロンに出会いました。
そこでは本当に痩せることができて、成果が出ました。
でも、その代償は300万円。
新車も買ったばかりで、借金は700万円超え。
それでも僕は思っていました。
「もう1000万円くらいつぎ込んでもいい。
今度こそ“ダサい自分”から卒業したい」
成果が出たからこそ、やめられなかったんです。
■ 副業を探して、Google検索しまくった
自分を変えるには、お金が必要だと思った。
だから副業を探し始めました。
「副業 稼ぐ 方法」「在宅で月収50万」「ブログで自由に生きる」
そんなキーワードでGoogle検索しまくって、
「月収〇〇万円の方法」みたいな本を何冊も買いあさりました。
でも――
読んでも、何も分からなかった。
そのほとんどはアフィリエイトの本でしたが、
内容は薄っぺらで、当時の僕にはチンプンカンプン。
理屈は分かっても、**「で、僕は何から始めればいいの?」**がまったく見えなかった。
「女性のアカウントでやれば稼げるのか?」と思い、
女の子の名前でくだらないブログを作ったこともあります。
今思えば、必死でした。
でも、方向性が完全に迷子でした。
■ そして、Googleで飛び込んできたのが…
そんなときです。
Google検索から飛び込んできたものの一つが――
MLMの勧誘でした。
最初はもちろん「怪しい」と思った。
でも、気づけばその世界にのめり込んでいました。
あるインフルエンサーの言葉が、僕の心をつかんだんです。
- 有名企業がバックにいる
- 「〇〇〇というコインを買えば、あとは待つだけ」
- 「もっと稼ぎたいなら、事業としてやってみない?」
そんな甘い言葉に、僕は惹かれていきました。
借金もある。
仕事も行き詰まっている。
モテない。
自分を変えたい。
「この環境なら、やるしかないでしょ」
そう、勝手に自分を納得させていました。
■ こうして、僕のMLM生活が始まった。
この体験記は、
“人生を変える手段”だと信じてMLMに足を踏み入れた僕が、
どう壊れていったかの記録です。
笑って読んでもらっても構いません。
でも、
僕と同じ道は選ばないでくださいね。
コメント